気になるニオイ
介護にまつわるニオイケア
へるすあっぷ21 2009年2月号より
Q 年をとると、体臭が強くなるような気がします。さらに介護が必要になると、さまざまな「ニオイ」が悩みの種になるようです。効果的な対策を教えてください。
A 介護にまつわるニオイは予防可能です。お茶がらやお酢なども活用します。
人はとしをとるにつれ、体から出る体臭も強くなります。唾液が出にくくなれば口臭が強くなり、皮脂の酸化は加齢臭となり、膀胱や腸の機能の低下は失禁のニオイとなります。ですから、介護の現場はニオイにまつわる悩みも多いのです。
いやなニオイは介護する側が不快なだけでなく、介護されるお年寄りにとっても心の負担になります。ただでさえ、「身の回りの世話をさせて申し訳ない」と思っているのに、さらに自分の体臭や排泄物のニオイで迷惑をかけているという気兼ねが重なります。
これまで、介護現場では「介護にニオイはつきもの」と諦めたり、遠慮して口に出さないことが多かったようです。しかし、老化を防ぐことはできませんが、介護臭は予防可能です。たとえば、飲み残したお茶がらからエキス(カテキン)を抽出して、お年寄りの清拭に使用すると体臭は著しく軽減します。尿失禁時のアンモニア臭はアルカリ性ですから、酸性のお酢や木酢液を使うとよいでしょう。
髪のニオイは、シャンプーに椿油を入れるとフケも予防できて効果的です。お年寄りの口臭予防は、唾液を分泌させる「口の体操」(本誌12月号で紹介)が誤嚥性肺炎の予防ともなり一石二鳥です。加齢臭の原因となる脂肪酸は酸性ですので、お風呂に重曹を入れて入浴するとよいでしょう。重曹風呂は体が芯まで温まり、健康増進にもなります。
市販の介護用品を活用することも大切です。今は各メーカーが消臭機能性を備えたおむつやポータブルトイレを開発しています。消臭繊維を使用した衣類や寝具もあります。これらの商品の知識はケアマネージャーに相談するとよいでしょう。常時寝たきりのお年寄りの寝室は、安全で殺菌作用や防カビ効果のある「弱酸性次亜塩素酸水」で消毒すると除菌消臭されます。これらのニオイケアをしたうえで、ティートリーやラベンダーなどの殺菌作用をもつハーブの製油を清拭や足浴などに利用すると、楽しく「香りケア」ができるでしょう。